文庫 ロケ地 探訪

◆◆◆ ロケ地 探訪 ◆◆◆



■東京

 撮影専用の日本家屋 4  −蔵・台所・客間−

■志葉家 として使用




撮影専用の日本家屋 4 です。











風呂場を出て、北廊下に戻ります。
北廊下の、正真正銘の突き当りがここです。

右側は、裏庭から見えた蔵。内蔵の扉になります。





蔵自体は、二階建て以上の高さがあるように見えましたが
家の中の扉は、一階分の高さのみ。

かなり頑丈そうです。
火事や地震でも、ここだけは残りそうですね。

志葉家には、三百年前から伝わる大事なものがたくさんあります。
特に、外道衆、アヤカシに関する書物や秘伝ディスクなどは、
このような土蔵に厳重に仕舞われていたのでしょうね。

しかし、そう考えて行くと
何故、家臣たちのショドウフォンだけは畳の下にあったのか………などという疑問が頭を掠めますが
それはとりあえず置いておいて……… A^^;)





土蔵の土台、基礎が見えています。
やはり、頑丈そうですね。

ううむ。 蔵めぐりがしたくなってきました。





ここに立って、北廊下を見通すと、このようになります。

右側に、手前から六畳、十畳、八畳と和室が続きます。
左側は、裏庭に面しています。

やはり北廊下も、こうしてみると長いですね。


            







さて、北廊下から、通路も兼ねている畳の間を二つ越えて、南廊下まで戻ります。
そこから、玄関に向かう廊下を見たところ。

左側ガラス戸の外が、庭です。左奥が、1で紹介した先代シンケンジャー達が密談をしていた客間。
正面奥の右側が玄関。
右側奥のガラス戸は、このお屋敷の事務所。

ところで、この右側のガラス戸。
どこかで見覚えありませんか?

この右側、一番手前のガラス戸を開けて、右の部屋に入ります。





こちらが、その写真です。
右側に写っているガラス戸の向こうに廊下が見えるので、撮影している位置が想像つくと思います。

はい。
この角度での映像です。

第四幕 夜話情涙川

夜。
丈瑠が屋敷内に漂う煙に、慌てて向かった場所。
丁度、右側のガラス戸を開けて、
「おい!何だ、この煙!どうした!!」
と不愉快そうな顔で、丈瑠がやってきます。

よく見ると、丈瑠の背後には、黒子ちゃんがいます。
丈瑠が来るのを押しとどめようとして、できなかったのかな?

丈瑠が来た場所には、既に千明とことはがいました。
「大丈夫、火事じゃねぇよ」
「え?」
「あーれ!」
と言って、千明が指差した先には!?





ちょうどこの写真の中央辺り。
エプロンをした茉子と、消火器を抱えた黒子ちゃんがいたのでした A^^;)





ここで茉子は、シンケンマルを振るってかぼちゃを斬り(←漢字に注意!)





こちらの火に掛かっていた鍋に、四つ切のかぼちゃを
種もワタもついたまま、ぶち込みます。





ここらへんも、煙でいっぱいでしたね。
………いやあ、豪快な料理です。

茉子は学校の家庭科で、調理実習をしなかったのでしょうか。
いくらお嬢様の茉子でも、学校ではやるはずでは?………とか思ってしまうほどの料理オンチぶり。
調理実習とはメニューが違うから、野菜の取り扱いがわからないとかあるのかも知れませんがね。

そんな時のためにお勧めな本があります。
『材料の下ごしらえ百科』です。

本棚から探し出して久々に見たら、かぼちゃも載っていました A^^;)
『包丁を刃元の方からヘタの横に入れ、体重をかけて………』とか、
『種とワタはスプーンを使うと上手く取れ………』とか
なかなか茉子ちゃん向きの解説です。茉子ちゃんには、是非この本を買って勉強して欲しいものです(^^)




さてさて。そんな茉子の奮闘ぶりを、
正面のガラス戸の向こうで、強張った表情で見つめる丈瑠と千明。
ことはは、何故か、茉子ちゃん素敵♪とお目目がハートマーク。
ことはもやらなかったのか?調理実習 A^^;)

ここで、茉子の夢が『普通のお嫁さん』になることだと、ことはの口からあかされますが、
それを聞いた丈瑠と千明のびびりようは尋常ではありません。

それにしても、この時の茉子の手料理にはターゲットがいました。
ホームシックでダメンズな流ノ介です。

「あれ、喰うのか?流ノ介………死なないだろうな」
「さあぁ」

いつもはクールで、千明とも一線を画していたはずの(まだ四幕ですから)丈瑠が、この時だけは千明と普通に会話します。
家臣たちがいない時の、素の丈瑠はこんなかな?という想像を、視聴者に掻き立ててくれるシーンでした。

きっと、目の前のあまりの壮絶な光景に、丈瑠は我を忘れてしまったのでしょう。





ところでこちらは、台所の壁に造りつけてある戸棚。什器など仕舞ってあると思われます。

さすが志葉家です。
代々から受け継がれて来た、箱膳やお椀など、季節毎の行事で使用するお道具類も、こちらに収納されているのでしょう。
これだけ大きな戸棚でしたら、大所帯の志葉家でも、十分仕舞えそうですね(^^)





こちらは、茉子が調理している場所と背中合わせにある、食器棚。
こちらにも、大量のせともの食器などが仕舞われています。

こちらも、十分な収納力♪






第二十六幕 決戦大一番

ユメバクラの夢の中で、薄皮太夫の人間の時の過去をみてしまった茉子。
その過去に衝撃を受け、薄皮太夫との闘いを迷ってしまった茉子は
そんな自らの甘さを断ち切るために、この左側のポリバケツのゴミ箱に
エプロンと、料理本を捨てます。

それをガラス戸の向こうからやってきた彦馬に見られてしまうのです。
同じ年代の者同士だったら、茉子のそんな行動を見ても、すぐに問い質せないかも知れませんが、彦馬は立場が異なります。
茉子の決意を聞いた彦馬は、茉子がいなくなった後で、
茉子が捨てたものを、そっと拾って取っておくのです。
そして、茉子の気持ちが落ち着いてから、優しい言葉と共に茉子に返すのでした。

そんな、茉子の思いつめたシーンでも、ここは使われていました。
彦馬は武術に長けているだけでなく、人格的にも素晴らしく、気配りも行き届いています。
闘いとは直接関係なさそうに見えても、精神面でのサポートを欠かしません。

結局は、それらサポートの全てが、闘いの結果に繋がる………
丈瑠の闘いやすさに繋がる………
だから、実はこれらは全て丈瑠のため。志葉家のため。
………とも言えなくはありませんが、彦馬がこのような心配りをしていたのは、
もちろんシンケンジャーの侍たちのためでもあります。

彦馬の暖かい人柄がなければ。例えば丹波だったら、こんなサポートは到底できなかったでしょう♪
彦馬がいなければ、結局、ドウコクを倒すことも叶わなかったに違いありません。

そういう意味では、ドウコクを倒せたのは、
もちろん丈瑠、シンケンジャーメンバーのお陰もありますが
彼らを見守り育て上げた彦馬と、それを助けた黒子ちゃんたちのお陰とも言えますよね。






第二十七幕 入替人生

まぐろのお寿司と入れ替えられた源太。
その源太(寿司バージョン)が、置かれていたのが、このテーブルです。

黒子ちゃんがラップをかけて、冷蔵庫に入れるはずが
外道衆が現れたので、そのまま放置されてしまったのですよね。

その挙句に猫に食べられそうになってしまい、
第二十八幕 提灯侍の騒動に繋がるのですが………A^^;)


第四十一幕 贈言葉

また、この幕で、スナススリによって餓鬼地獄に陥った、丈瑠とことは以外のシンケンメンバーが
爺の命令の下、黒子ちゃんに縛られて隔離されていたのもこの場所です。

その悲惨な様子を、ことはは右奥の冷蔵庫の横の入口からそっと窺っているのでした。
ちなみに、あの冷蔵庫の裏は内蔵になります。






さらに、茉子とことはがここで、外道衆について深刻そうな会話していたこともありました。

なんだかんだで、ここは彼女たちの憩いの場だったのでしょうか。

台所にも関わらず、この窓の多さ。
そして、なんとなく親しみやすい設え。

もしかしたら茉子は、自宅の豪華なキッチンではする気にならなかったけれども
(メイドさんたちもたくさんいたでしょうし)
こんな台所だからこそ、お料理にチャレンジする気になったのかも知れないですね。
(志葉家にとっては、命の危険さえも感じるほどの迷惑だったでしょうが………A^^;)

でも………
なんとなーく………
薫姫も、茉子と同じような気がします。(料理オンチ)


            







ポリバケツのゴミ箱の横から出て、南廊下の突き当りまで戻ります。





先ほどと同じ。
玄関に向かう廊下になります。





この廊下を斜めから撮影。
建築物的にはこういう角度も素敵なのですが、
ガラスに邪魔されるためか、ドラマの映像などでは、殆ど使われないですね。
残念!!



さて、これで玄関に戻れば、このお屋敷の探訪は終わりなのですが………

以下はおまけです A^^;)


            








第六幕 悪口王

この幕では、ことはの過去が、かなり詳しく語られていました。

その、ことはの思い出の中に出てくる、ことはの京都の実家。
姉のみつばとの思い出の映像は、実はこの客間で撮影されています。

こちら側からではなく、ここから見て左側の開口部から撮影した形になっているのです。
(彦馬が控えていた庭から撮影していました)
左側から撮影したのは、床の間を映したかったからかな?

ことはは、家の仕事が竹細工だったり、高校に通っていなさそうだったり、
志葉家の招集に応じた時に、風呂敷を担いで来たり………と、
茉子と比較して、実家が貧しいのでは?
と思わせる要素があります。

しかしこの客間で、わざわざ床の間を映像に入れて、ことはの家を撮影したとなると
ことはの家はそれほど貧しい設定ではなかったのだろうと、思えてきます。

古びてはいても、ある格式を持ったお屋敷に住んでいたのだけは、間違いなさそう。
もしかすると、京都の大昔からの地主さんか何かでしょうか?





もう一度、丈瑠が『志葉丈瑠』になることになった、その最初の場所(密会の部屋)を眺めて………





名残惜しいですが
『丈瑠の実家&志葉家』の探訪を終わります(^^)


誰もいないお屋敷の中。
たっぷり見学させて頂けて、本当に嬉しかったです。

シンケンジャー妄想に浸りきった、素晴らしいひととき。
その雰囲気を少しでもお伝えできていたらいいな、と思います。

長いレポを見て頂き、どうもありがとうございました m(__)m


            


ちょうど、『丈瑠の実家の思い出』の季節と同じ頃にUPできて、これまた意味もなく嬉しいです♪









2011年 秋 撮影

2012.05.05 UP










文庫 ロケ地 探訪